オクラ

学名:Abelmoschus esculentus  

オクラ(Okra、秋葵) アオイ科トロロアオイ属

原産地はアフリカ北東部、若い果実を食用にするために栽培され、原産地や熱帯では多年草だが、日本では冬越しができないため一年草として扱われる。

丈は1-2m(熱帯では6mに達する)。茎は直立、短期間で50cm-2mほどに生長し、3-4本の側枝を出す。葉は互生、葉身は長さ15-30cmで3-5深裂した掌状。花は葉腋に付き、径6-8cmで中央部が暗赤色で淡黄色でトロロアオイの花によく似る。半日花で、夜から早朝にかけて開花し、昼には萎む。花弁は5枚で、半開状態。
花期は、6-10月。
果実は長さ5-30cmの先が尖った柱状の蒴果で、5つの稜がある。表面に短毛が生え、細く鋭い棘を有する事もある。熟すと木質化するが、寒さに弱く霜が降りる気候では結実しない。

※ 名は、英名で語源はガーナで使われるトウィ語。
 異名に、アメリカネリやオカレンコン(陸蓮根)があるが、現在は殆ど使われない。
 野菜としての果実は、開花後7-10日の未熟な状態のもので、内部にぬめりがあり、和え物や煮物、揚げ物などさまざまな調理法で食べられる。ぬめりはペクチンなどからなりビタミンB1を多く含む。
 食用のオクラの主流の品種は稜がはっきりしていて断面は丸みを帯びた星型になるが、大型で稜が殆どない断面が丸形のもの、莢が暗紅色になる(赤オクラ)などがある。


主写真撮影日:2019-10-28   撮影地:東京都町田市 (栽培)
撮影者:MOMO