ツチナメコ

学名:Agrocybe erebia  

ツチナメコ(土滑子) モエギタケ科フミヅキタケ属

初夏から秋にかけて、林内や庭園内の地上に単生~群生する腐朽菌。

傘は径1.5~7cm、初め饅頭形で後に広饅頭形~中丘偏平、表面は湿っているときやや粘性、平滑、縁に内被膜の破片が付着する。色は灰褐色~暗褐色、古くなり乾くと淡色になり、縁に条線が現れる。襞は直生~垂生し、やや密~やや疎、灰色~鉄錆色。柄は長さ2-9cm、太さ0.4-1cm、上下同径、中実~中空、平滑~細毛があり、帯白色、基部から褐色を帯びて条線があり、上部に白色~帯褐色の膜質で条線のあるツバがある。ツバは崩れ易く成熟すると落ちる。肉はやや厚~薄、類白色~淡褐色、無味・無臭。胞子紋は褐色。胞子は長さ10.5-15.5μm、幅6-7μmの紡錘形~楕円形で平滑、発芽孔はない。縁シスチジアはナファさ27-47μm、幅7-21μmの紡錘形~棍棒形、先端が突出し伸びる。側シスチジアは長さ23-50μm、幅8-17μm、縁シスチジアと同形。菌糸にクランプがある。

※ 可食。僅かにヌメリがあり、舌触りが良い。やや土臭い。       


主写真撮影日:2019-10-20   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO