ヒメロクショウグサレキン

学名:Chlorociboria omnivirens  

ヒメロクショウグサレキン(姫緑青腐菌) ビョウタケ科ロクショウグサレキン属

夏から秋、腐朽の進んだ広葉樹の倒木などに発生するキノコ。

傘(子嚢盤)の径は2-4mm、駒形、短柄は中心生。子嚢盤は横から見ると逆三角形、上面は白青色、他は緑青色。子嚢盤の上面に子実層を形成する。托外被層の外面細胞に付く毛は不規則に屈曲分岐し、表面に緑青色の顆粒を密に付ける。子嚢は長棍棒形、長さ80-93µm、幅8-9µm、上半部分がアミロイド、頂孔が顕著、胞子は8個で2列に並ぶ。胞子は紡錘形、無色、長さ13-17µm、幅3-4µm。側糸は糸状、幅1-2µm、隔壁がなく、先端は幅約4µmの紡錘形に肥大する。

※ 以前はロクショウグサレキンと同種とされていた。
 生えている材を青緑色に染める。
 [近縁種]
  ロクショウグサレキン   :Chlorociboria aeruginosa
                子嚢盤の径は2-5mm、柄は中心生で全体が緑青色。
                子嚢盤面の毛の側壁に顆粒が付き粗面。
                同属のロクショウグサレキンモドキなどとの正確な判定には顕微鏡観察が必要。
  ロクショウグサレキンモドキ:Chlorociboria aeruginascens
                子嚢盤の径は2-6mmで不正椀形~扇形、柄は偏心生または側生で長さ1-3mm。
                子嚢盤面の毛の表面は平滑。    


主写真撮影日:2019-10-20   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO