学名：Steccherinum murashkinskyi
ニセニクハリタケ(偽肉針茸) ニクハリタケ科ニクハリタケ属春～秋、広葉樹の枯木上に発生する1年生の白色不朽菌。
子実体は小型、背着生～半背着生で無柄。傘は幅1-5cm、奥行5-14mm、厚さ0.5-5mm。背面は淡橙黄色～茶褐色、平坦でなく明瞭な環紋があり、はじめは短毛が密にあり、ビロード状。腹面は淡橙黄色～濃橙黄色～焦げ茶色、子実層托はハリタケ型、歯は円錐形で長さ0.5-5mm、4-6個/mm。肉は柔らかく、シナモン様の香りがあり、長く続き乾燥しても臭う。針の菌糸は2菌糸型、原菌糸は幅1.5-2.5µm、骨格菌糸は幅2.2-5.4µm。肉の菌糸は1菌糸型、厚壁、幅4.5-7µm。シスチジアは2型あり、大型は長さ40-60µm、幅11-13µmで結晶がつき、小型は長さ20-30µm、幅6-7.5µm。坦子器は4胞子性、長さ9-12µm、幅2.4-3.6µmの狭棍棒形、クランプがある。胞子は長さ2.5-4.7µm、幅1.5-2.5µm、楕円形～短円筒形で平滑、非アミロイド。
主写真撮影日：2019-10-20 撮影地：東京都町田市
撮影者：MOMO