マヤラン

学名:Cymbidium macrorhizon  

マヤラン(摩耶蘭) ラン科シュンラン属

関東地方以西の本州・四国・九州の常緑広葉樹林や古い二次林に生育する菌従属栄養植物。

丈は10-30cm。根茎は長く地中を這い分枝する。緑色の茎には緑葉はなく、茎の下部に鱗片葉が数個付く。夏~秋、茎頂に1個から数個の花を付ける。花は萼片、側花弁ともに長さ2cm、幅1cm弱、ともに白色。萼片の中央部には赤い筋があり、側花弁は周辺部を除き赤い模様がある。花茎は葉緑素を持ちその緑色は、受粉して果実が生長するにつれて濃くなる傾向がある。
花期は7-10月。
果実は長楕円形の蒴果。

※ 名はこの種が初めて発見された神戸市の摩耶山にちなむ。
 環境省レッドリスト、絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
 担子菌のベニタケ科、イボタケ科、シロキクラゲ科などの菌を地下茎に取り込み、菌から栄養を得て成長する。


主写真撮影日:2019-10-04   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO