フクロツチガキ

学名:Geastrum saccatum   

フクロツチガキ(袋土柿) ヒメツチグリ科ヒメツチグリ属

夏~秋に広葉樹林・針葉樹林の地上・落葉上稀に切株に単生~群生する。

子実体は初め平滑、幅2-3cm、卵形の球体で先に嘴があり、成熟すると外皮は4-9個の三角状に裂けて剥け反転する。裂片(腕)は黄土色に近い淡黄色のなめし革色、吸湿性はなく、腕を広げると幅2-5cm、淡色~タン色~黄土褐色、平滑、外面はバフ色~淡タン色、新鮮な時は弾力があり、ときに亀裂が入る。胞子嚢(基本体を包む内皮)は幅0.5-2cm、ほぼ球形、平滑、バフ色~鈍灰色~帯褐色~紫褐色、小さな円錐形の嘴(孔縁盤)があり、円形の隆起又は窪み(円座:しばしば淡色の区域)に囲まれる。胞子嚢の内部(基本体)は初期には固体、すぐに褐色粉状になる。胞子は直径3.5-4.5µmの球形、刺状、KOH中で帯褐色~帯黄色。弾糸は幅4-8µm、KOH中で帯黄色~帯褐色。

※ 名の、ツチガキは土の上に落ちた柿のように見えることから。
 [近縁種]
  シロツチガキ:Geastrum fimbriatum
         フクロツチガキに似るが、胞子嚢の頂部に円座がなく、底は点でなく広い部分で付く。
         後に腕の外側は普通、破片で覆われる。


主写真撮影日:2019-10-04   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO