テリミノイヌホオズキ

学名:Solanum americanum  

テリミノイヌホオズキ(照実の犬酸漿) ナス科ナス属

北アメリカ南部~南アメリカ原産の帰化植物で、北海道・本州・四国・九州・沖縄の、畑・荒地などに生育する1年草または多年草。

丈は30-80cm。茎は直立することが多く、やや紫色を帯び、稜があって小さな刺が疎らに付き、曲がった毛がある。ただし、場所によっては這性ばかりのところもある。葉は最大長さ2-15cmの狭卵形~卵形、縁は波状の鋸歯があるかほぼ全縁。葉の両面に屈毛があり、葉裏の脈上は屈毛が多い。毛の量はばらつきがある。花は1花序に4-10個、ほぼ散状になることもあるが、花数が多い場合は総状に付く。花冠は白色~淡紫色、平開時の直径4-12mm、稀に13mmになる。後方へ花冠がやや曲がっていることが多く、平開している花冠は少ない。
花期は7-10月。
果実は漿果で、径4-7mmの横長の類球形。黒紫色に熟す。未熟な果実には白いふけ状の斑点があり、やや目立つ。また、熟す直前から黒熟後まで極端に強い艶がある。果実期の萼はかなり強く反り返り、更にその縁がやや内に巻き気味になる。

※ 名は、在来種のイヌホオズキと比し、果実の光沢が強いことから。


主写真撮影日:2019-10-02   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO