ヤマドリタケモドキ

学名:Boletus reticulatus  

ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬) イグチ科ヤマドリタケ属

発生時期は夏~秋。ブナ科を主とした広葉樹林、またはマツとの混生林内に発生する菌類。

傘は径6-20cm。表面は暗褐色、黄褐色、帯オリーブ褐色、または淡褐色で多少ビロード状、湿るとやや粘性がある。始めは饅頭形で丸みを持ったまま平らに開く。管孔は始め類白色のち黄色からオリーブ色になる。孔口は幼時白色の菌糸で塞がれる。柄は長さ10-18cm、倒棍棒形、表面は淡褐色~淡灰褐色でほぼ全面に網目模様がある。肉は白色で変色性はない。胞子は長さ13-15μm、幅4-5μmの類紡錘型。

※ 名はヤマドリタケによく似ていることから。
 優秀な食菌とされる。西洋料理で調理される高級キノコ「ポルチーニ」によく似る。

[近縁種]
 ヤマドリタケ:Boletus edulis
        香りが良く、「ポルチーニ」としてイタリア料理、ポーランド料理など、ヨーロッパでよく使われる。
        日本には自生せず、料理用に輸入される。
        ヤマドリタケは傘の表面に光沢があるのに対し、ヤマドリタケモドキの傘の表面はビロード状。
        ヤマドリタケの柄は途中まで網目模様がり、ヤマドリタケモドキの柄は全体に網目模様がある。
        ヤマドリタケはトウヒなど針葉樹林に生育、ヤマドリタケモドキはブナなど広葉樹林に生育する。


主写真撮影日:2014-07-13   撮影地:東京都八王子市 高尾山
撮影者:MOMO