学名:Pluteaceae  

ウラベニガサ科

キノコを形成する、ハラタケ目に属する菌類。
腐生性で、有機物に富んだ地上や堆肥上・腐朽した木材上などに生えるものが多いが、他のキノコの子実体上に発生するものも少数知られている。子実体は中形ないし小形のものが多いが、かさの径10㎝以上・柄の長さ20㎝程度にもなる大形種もあり、共通して脆い肉質で壊れやすい。子実層托はすべての種において襞状で、管孔状をなすことはなく、柄に対して離生し、幼時は白色であるが成熟すれば濃い肌色ないし桃色を呈する。柄はよく発達し、傘の中心に付き、しばしば内被膜あるいは外被膜を備えるが、内外の両被膜を同時に有することはなく、あるいは両者をともに欠いている。胞子紋は濃い肌色・桃色あるいは帯褐桃色(肉色)などを呈する。胞子は薄壁・平滑で、ほぼ球形ないし広楕円形を呈し、発芽孔を欠き、メチルブルーの乳酸溶液によってよく染まる性質がある一方、ヨウ素溶液に対して染まらない。
4-5属、2008年の時点で、364種以上が含まれると推測されている。