アキタブキ

学名:Petasites japonicus subsp. giganteus   

アキタブキ(秋田蕗)[別名:エゾブキ、オオブキ] キク科フキ属

北海道・本州の中北部の、川岸・林縁・道端などに生育する多年草。

丈は1-2m。葉は花茎の伸長から若干遅れて、地下茎の先から伸び、円状の陣形で径は1.5mに及び、縁には粗い鋸歯がある。葉柄の長さは1-2mほどになり、ふつう紫色を帯びる。雌雄異株。春、頭状花を付ける。苞の長さ6.5-10cmと大きく、雄株の頭花はすべて両性で不稔の筒状花から成る。雌株の頭花は周辺に雄花、中心に少数の両性花を付ける。雄株の花は開花後まもなく枯れる。
花期は4-5月。
雌株の花は、受粉後1m近くに伸びる。果実は痩果、白い冠毛がある。

※ 分類学的にはフキの変種。暖地で栽培した場合は、大きく育たない。
 北海道足寄町の螺湾川(らわんがわ)に沿って自生するアキタブキは特に大きく、高さ2-3m・茎の直径が10cmに達し、「ラワンブキ」の名で北海道遺産に指定されている。かつては高さ4mに及ぶものもあった。
 食用として利用され、北日本では栽培もされる。 


主写真撮影日:2019-07-02   撮影地:北海道釧路市
撮影者:MOMO