学名:Antennaria dioica
エゾノチチコグサ(蝦夷の父子草) キク科エゾノチチコグサ属北海道の高山の乾いた礫地や草地に生育する雌雄異株の多年草。
丈は5-25cm。茎には白い綿毛が密生する。根出葉はロゼット状で匙形、長さ1.8-3.5cm。茎葉は互生し、線形で長さ1-1.5cm、柄はない。表面は緑色で、裏面には綿毛が密生する。花は雌雄異株で、茎頂の散房花序に密に付く。雄頭花は径8-10mm、総苞片は3列、花冠は長さ約4mm。雌頭花は径8-15mm、総苞は長さ8-9mmで、総苞片は5列。花冠は長さ約6.5mm。花色は白または桃色。
花期は6-8月。
果実は痩果。
※ 国内では分布地域が少なく、環境省絶滅危惧種レッドデータで、ⅠA類(CR)に指定されている。
世界的には、ヨーロッパなど北半球に広く分布している。
主写真撮影日:2019-06-16 撮影地:長野県諏訪郡原村 八ヶ岳自然文化園 (植栽)
撮影者:MOMO