学名:Linaria aeruginea
リナリア・アエルギネア(Linaria aeruginea)[別名:ロードサイドトードフラックス] オオバコ科ウンラン属イベリア半島とバレアレス諸島の原産で日当りの良い岩場に生育し、観賞用に栽培される多年草。
丈は10-25cm。岩場を這うように生育し、先端は斜上する。茎葉は粉白色を帯びた緑色。葉は先が長さ1.5-2cmのやや尖った長楕円形で、全縁で無柄、基部では輪生、上部の葉は螺旋状に互生する。春に頭頂に総状花序を出し、下から順に花を上向きに咲かせる。花色は、花は普通は黄色だが茶紫が入ったり、あるいは桃色に紫の入ったもの、黄色に橙色が入ったもの、白に赤の入ったものなどのほとんどが2色咲きで、紫一色のものもある。花色は様々だが、薄色の地に濃色の細い縞模様が入る。花冠は長さ5-11mm、距も同長で5-11mm、唇形花で、上唇は浅く2裂、下唇は3裂し、花の後ろ側には先端が尖った筒状の距が突き出て、真下を向く。
花期は4-6月。
果実は長さ3-7.5mm、幅2.8-7.3mmの亜球形の蒴果。
※ 本種にはいくつかの亜種があり、多くの園芸品種も作られている。
多年草だが短命で1年草で終わることもあるが、こぼれ種で増える。
[近縁種]
亜種プルイノサ :Linaria aeruginea subsp. pruinosa
花冠が黄色で、ピンクやオレンジ色が入る。スペイン地中海のマヨルカ島固有種。
亜種ネバデンシス:Linaria aeruginea subsp. nevadensis
草丈は20cmほどの黄花種。スペイン中部の山岳地帯、北部の片岩のガレ地に分布する。
亜種カルドニカ :Linaria aeruginea subsp. cardonica
黄色に橙色が入る。カタロニア地方の石灰岩地に分布。
主写真撮影日:2019-06-15 撮影地:山梨県北杜市 道の駅小淵沢 (山野草売店)
撮影者:MOMO