スピラエア・トリフォリアタ

学名:Spiraea trifoliata  

スピラエア・トリフォリアタ(Spiraea trifoliata)[別名:ミツバシモツケ、ギレニア・トリフォリアタ] バラ科シモツケ属

北アメリカ東部原産で、観賞用に植栽される多年草。

丈は40-100cm。茎は直立し、よく分枝する。大株になると地際から多くの茎が叢生して株立ち状になる。茎の色は臙脂(えんじ)色。葉は互生し、三出複葉で、葉柄は無い。托葉は長さ3-8mm、幅1-3mmの線形、(しばしば基部に裂片がある)、縁は鋸歯~重鋸歯~浅い不規則な切れ込みがあり、落葉性。小葉は長さ4-8cmの披針形、下面には腺が無いかまたは疎らに腺毛があり、他は毛がほぼ無いか有る。上面はほぼ無毛または疎ら~中程度に剛毛がある。晩春から初夏、枝先に円錐花序を作り、径約3cmの白い5弁花を咲かせる。花托筒は長さ5.5-8mm。花弁先端は細く尖る。
花期は5-6月。
果実は袋果で、短い嘴があり、平滑又はわずかに小皺があり、緩く剛毛から絨毛状剛毛がある。

※ 和名は葉が三つの葉にわかれ、シモツケに似ていることから。(YListには未記載)
 学名は、The Plant Listに因った。シモツケ属(Spiraea)とは別属としミツバシモツケ属(Gillenia)とする説もあるが、The Plant Listではシノニムとしている。
 和名はミツバシモツケソウとされることもある。
 [近縁種]
  スピラエア・スティプラタ:Spiraea stipulata 和名はホソバミツバシモツケ
               Spiraea trifoliataによく似る。
               2個の大きな葉状托葉が葉の基部にあり、小葉が5個に見え、托葉が宿存する。
               葉に短い柄があり、小葉の縁の切れ込みや歯が深い。袋果の嘴が長い。


主写真撮影日:2019-06-15   撮影地:山梨県北杜市 萌木の村(植栽)
撮影者:MOMO