ホテイアツモリソウ

学名:Cypripedium macranthos var. macranthos  

ホテイアツモリソウ(布袋敦盛草)[アツモリソウ(広義)] ラン科アツモリソウ属

北海道と本州中部の亜高山帯に生育する多年草。

茎の丈は25-40cm。葉は互生し広楕円形で3-5枚。茎の先端に径4-5cmの紅紫色の花を下向きに付ける。唇弁は袋状で大きい。
花期は5-7月。
果実は蒴果だが、結実率は低い。

※ 名は唇弁と呼ばれる花の袋状になった部分を平敦盛が背負った母衣(ほろ)に見立てたもので、ホテイは七福神の布袋の太鼓腹の印象から。
 アツモリソウに比べて唇弁が丸く、花の色も濃く、やや大きめ。
 学名はYListに因ったが、The Plant Listでは、var. macranthosの記載はない。
 アツモリソウは東北地方の青森・岩手・山形・福島の各県と関東地方の群馬県で生育が確認されている。
 アツモリソウは乱獲などで自生地が減少し、環境省レッドリスト2019で絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されている。


主写真撮影日:2019-06-16   撮影地:長野都富士見町 入笠すずらん山野草公園(植栽)
撮影者:MOMO