シュッコンカスミソウ

学名:Gypsophila paniculata  

シュッコンカスミソウ(宿根霞草)[別名:コゴメナデシコ、ハナイトナデシコ] ナデシコ科カスミソウ属

地中海沿岸・中央アジア・シベリアの原産で、観賞用に栽培される多年草。

丈は30-120cm。葉は対生し、長さ2-9cm、幅2-9mmの長披針形で白粉を帯びた青緑色先端は尖り、基部は茎を抱かない。花色は白で、岐散花序を形成し、一つの花茎に数千の小花を付ける。花径は6-8mmで、白色~稀に淡紅紫色、一重と八重咲きのものがある。一重の花は5弁で、雄蕊10個。
花期は5-8月。
果実は球形~長楕円形の蒴果、長さ1-2mmのいくつかの種子を含む。

※ 名は、小さい花が無数に咲く姿が「春霞(はるがすみ)」を思わせることから。
 切り花としての需要が多く、花壇でも観賞用に栽培される。
 日長が長いほど開花が促進される長日植物だが、開花調節技術が確立されており、周年供給されている。
 栽培は耐寒性はあるが、高温多湿に弱いので、水はけのよい用土や場所を選ぶ必要がある。

 [園芸品種]
  'ブリストル・フェアリー' :‘Bristol Fairy’
                切り花用に栽培され、パニクラータ種のなかで最もよく知られた八重咲き品種。
  フェスティバルシリーズ  :Festival Series
                草丈30〜40cmと低く、花壇や鉢に適する。
                平地の暑い夏では、花が咲きにくい。
                現在‘フェスティバル・スノー’が流通する主流の品種。
  ‘レッド・シー’      :‘Red Sea’
                桃色の八重咲き品種。


主写真撮影日:2019-05-17   撮影地:神奈川県相模原市南区 (切り花)
撮影者:MOMO