カーネーション

学名:Dianthus caryophyllus  

カーネーション(Carnation)[別名:オランダナデシコ、ジャコウナデシコ] ナデシコ科ナデシコ属

南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸原産で、16世紀以来、品種改良が行われ日本には江戸時代に渡来した観賞用に栽培される多年草。

丈は30-90cm。葉や茎は緑色にやや青白色を帯び、茎は直立し上部でよく分枝し、狭線形の葉を対生する。花は茎の頂部に1-数個が集散花序に付く。原種の花色は鮮赤色だが、現在は花色が豊富で、絞りや覆色などもある。花弁は元来5枚だが、数十枚のものが多く、弁先は切れ込みが多い。雄蕊は一重咲きでは10本、八重咲きは不完全ながら数本付く。雌蕊の花柱は2裂する。花の大きさは品種により大小があり、花径2cmから10cm以上のものまである。萼は円筒形で先端は5裂し、基部に菱形の小包葉が数枚付く。
花期は4-6月および9-10月。
果実は蒴果。

※ YListでは、カーネーションの学名を Dianthus caryophyllus x D. plumarius とし、Dianthus caryophyllus をオランダナデシコとしている。またThe Plant Listの Dianthus caryophyllus には、 x D. plumarius の記載はない。
 現在、栽培されているカーネーションは、純粋な原種 Dianthus caryophyllus の改良種ではなく、ダイアンサス・シネンシス(Dianthus chinensis、セキチク)など、他のナデシコ属各種との交雑により作られた品種とされる。


主写真撮影日:2019-05-16   撮影地:神奈川県相模原市南区 (切り花)
撮影者:MOMO