タチカタバミ

学名:Oxalis corniculata  

タチカタバミ(立酢漿草、立片喰) カタバミ科カタバミ属

日本全土の、林縁や林内・草むらなどに生育する多年草。

丈は10-30cm。茎が立ち上がるほかはカタバミと差異がなく、太い直根がある。葉は3小葉、表面は無毛。小葉は長さ約1cm。葉柄の基部には耳形の托葉がある。葉腋から散形花序を出し、直径約8mmの花を付ける。
花期は4-10月。
花のあと花柄が横を向き、その先に円柱形の果実が上向きに付く。果実は長さ1-2cmの蒴果で、熟すと5裂し、多数の種子を弾き飛ばす。

※ 過去、カタバミの品種(学名:Oxalis corniculata f. erecta)とされていたが、生育環境による変化として別品種として区別されていない。(The Plant Listでもシノニムとされている)
 よく似たものに、外来種のオッタチカタバミがある。
  主な差異は、(1)葉柄の付け根の托葉がタチカタバミでは明瞭だがオッタチカタバミでは極く小さく目立たない
        (2)オッタチカタバミはふつう果柄が直角以上に曲がって下垂する
        (3)オッタチカタバミの種子はタチカタバミより小さく、表面に白い破線の皺が10本ある


主写真撮影日:2019-04-22   撮影地:神奈川相模原市南区
撮影者:MOMO