シロヤマブキ

学名:Rhodotypos scandens  

シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属

本州の広島・岡山・島根・福井の各県の山地に分布する落葉低木で、庭木や公園樹として植栽される。

樹高は1-2m。株立ちする。新枝は緑色で始め白色の軟毛がある。葉は対生。葉身は長さ4-10cm、幅2-5cmの卵形。先端は鋭く尖り、基部は円形またはやや心形、縁には鋭い重鋸歯がある。葉脈は裏面に凹む。葉裏には絹毛が生える。葉柄は長さ2-5mm。春、新しく出た側枝の先に径3-4cmの白色の花が1個付く。花弁は広円形で4個。萼片は4個、長さ1-1.5cmの狭卵形で縁には鋸歯がある。萼片や副萼片、花柄には白い軟毛がある。
花期は4-5月。
果実は痩果で、長さ約4-7mmの楕円形。4個集まって付き、9-10月頃に黒色に熟す。

※ 樹形や葉の形はヤマブキに似るが、花はヤマブキが5弁であるのに対しシロヤマブキは4弁、葉が対生すること、萼片間に小さな副萼片があることなどの相違があり、ヤマブキ属とは異なるシロヤマブキ属に分類される。なお、シロヤマブキ属は本種のみ。
 海外では朝鮮半島南部と中国中部に分布する。


主写真撮影日:2019-04-22   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO