スイセンアヤメ

学名:Sparaxis tricolor  

スイセンアヤメ(水仙文目)[別名:スパラキシス(スパラクシス)] アヤメ科スイセンアヤメ属

南アフリカの北ケープ州原産で、観賞用に栽培される多根草。

花茎の丈は10-40cm。。球茎は薄皮がある。薄皮は細かい帯白色の繊維状。半耐寒性で夏に葉が枯れる。葉は穂状花序の基部に数個付き、剣形、中脈は明瞭。花茎は2-3本が直立し、穂状花序を頂生し、花を2-5個程度つける。苞には暗褐色の筋があり、ほぼ等形、乾き皺があり、外側の苞は縁が全縁又は軽く裂け、内側の苞は先が叉状になる。花は径約4cm、放射相称、花被片6個、橙色、暗赤褐色、黄色の3色になる。花被片は橙色、中央に約1/3の大きさの黄色の心臓形の斑紋があり、その外側は暗赤褐色の帯状に縁どられる。花被片は披針形、ほぼ等長、長さ25-33mm。花被の筒部は長さ約8mm、 漏斗形。雄蕊3個、長さ6-7mm、葯は黄色の線形、長さ8-9mm。花柱は細く、柱頭は3分枝、枝は長さ1-2mm。
花期は3-4月。
果実は蒴果で、球形~長楕円形、軟骨性。種子は室に8-15個、球形。外種皮は短褐色~暗褐色で硬く、光沢がある。

※ 和名は、花姿並びに葉姿からの命名と推測される。
 スパラキシスは属名で、16種がある。
 掲載写真は、交配により作出された園芸種も含む。


主写真撮影日:2019-04-22   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO