デンドロビウム・クレピダツム

学名:Dendrobium crepidatum  

デンドロビウム・クレピダツム(Dendrobium crepidatum) ラン科セッコク属

中国南部・東ヒマラヤ地方・インドシナ北部の原産で、標高1000-1800mの樹木や岩上に着生する多年草。

花茎の丈は30-40cm。円柱状の茎は緑色で基部で径約1cm、頂点では1-2cmほどに徐々に太くなる。枝分かれはしない。3-4cm間隔で節があり、表面は緑と白の縞模様で、乾燥時は紫掛かった青銅色になる。葉は5-9枚、長さ5-10cm、幅1-1.3の線状披針形で基部は鞘状に茎を抱き、先端は尖る。花期には葉が落ちる。1年前の葉のない茎の上部の節から短い淡紅紫色の花柄を出し、1-4個の花が付く。花径は2.5-4.6cm、側花弁・側萼片・背萼片同色で白く、先端は桃色~薄紫色がかる。大きくて丸い心形の唇弁は、白・クリーム色、または桃色で、浅い窪みがあり、基部付近は黄色または橙色の大きな斑点がある。花は芳香があり、4週間前後咲き続ける。
花期は2-6月。
果実は蒴果。

※ 原産地の平均気温は夏は昼間25-27℃/夜間18-19℃、冬は昼間25-28℃/夜間9-10℃、湿度は年間を通じ75-85%。
 極端な高温、冬季の低温、乾燥を嫌う。


主写真撮影日:2019-03-02   撮影地:神奈川県小田原市 小田原フラワーガーデン (植栽、ラン展)
撮影者:MOMO