フラグミペディウム・ベッセアエ

学名:Phragmipedium besseae  

フラグミペディウム・ベッセアエ(Phragmipedium besseae) ラン科フラグミペディウム属

コロンビア・エクアドル・ペルーのアンデス山脈の森の1000-1500mの流水に近い岩上や地上に生育し、観賞用に栽培される多年草。

花茎の丈は50cmまで。葉は、5-10枚で常緑。葉の長さは13-30cm、幅2-5cmの鈍い緑色の剣状。花茎には長さ7cmまでの長楕円形の茎葉が交互に付き、茶色で綿毛があり、2週に渡り1-6個の花が次々に咲く。花径は約6cmで色は朱~緋の赤色。卵形の唇弁は膨らみ、両側に半透明の部分がある。花弁と萼片には疎らな軟毛がある。花期は不定期だが、春が最も多い。
花期は不定。

※ 1981年に発見されたラン。
 変種には花色が淡黄色の、Phragmipedium besseae f. flavumもある。
 右下2コマは、園芸種‘Rosy Charm’(P. besseaeとP.sargentianumの交配による‘Memoria Dick Clements’に更に
P. schlimiiを交配したもの)
 年間の気温が15から27度の間の地域原産のため、夏の暑さは苦手で、越冬温度は10℃以上、13℃あれば理想的。


主写真撮影日:2019-03-02   撮影地:神奈川県小田原市 小田原フラワーガーデン (植栽、ラン展)
撮影者:MOMO