ベンガルヤハズカズラ

学名:Thunbergia grandiflora  

ベンガルヤハズカズラ(ベンガル矢筈葛)[別名:ベンガルクロックバイン、スカイバイン] キツネノマゴ科ヤハズカズラ属

インドのベンガル地方原産で、温室などで鑑賞用に植栽される蔓性常緑多年草。

基物に絡んで高さ15mまで這い上がる。若い蔓は緑色、毛があり四角断面、成長すると太く褐色になり丸みを帯び木質化する。葉は、対生し長さ8-22cm、幅3-15cmの披針形~卵形~心形で、細かい毛が密生し、縁は粗い鋸歯がある。鋸歯の深さは個体差が大きい。葉柄は長さ4-12cmで有毛。花はトランペット型で、長く垂れ下がるペンダント状の花茎に放射状に付く。花冠は長さ2-8cm、先端は5裂し、径6-8cmで、裂片は淡青色~淡紫色、喉部は淡黄色または類白色。萼は毛深く、花冠み密着し、緑掛かった色、ときに紫色または赤色になる。小花柄は長さ4-5cm、小花柄の付け根には2枚の長さ15-40mm、幅10-20mmの楕円形または卵形の小苞がある。
花期は5-8月および10-11月(屋外)。原産地では周年。
果実は長さ18mm、幅13mmほどのほぼ球形の基部に、長さ2-5cm、幅約7mmの長い嘴が付いた蒴果だが、暖かな地方でのみ結実する。種子は平たく幅5-10mm。

※ 名は、原産地がインドのベンガル地方で、葉が矢筈のような形であることから。
 花がよく似た、ローレルカズラ(Thunbergia laurifolia)は、蔓が無毛で、葉の縁はほぼ全縁。
 塊根(最大70kg)を持ち、地上部が枯れても再生する。オーストラリアなど一部地域で野生化し、侵入生物として問題視されている。


主写真撮影日:2019-03-02   撮影地:神奈川県小田原市 小田原フラワーガーデン温室
撮影者:MOMO