ウォレミマツ

学名:Wollemia nobilis  

ウォレミマツ(ウォレミ松)[別名:ウォレマイ・パイン] ナンヨウスギ科ウォレミマツ属

オーストラリアのウォレマイ国立公園で1994年に発見された、生きている化石として知られる常緑高木。(現存している自然成木は100本程度、2006年に輸出解禁。)

樹高は自生地では25-40m,幹径1mに達する。樹皮は、他の近縁種とは全く違う濃赤褐色の皮目が多い海綿状の小結節を特徴とする。葉は平たく、長さ約80mm、幅5mmの線形。枝は2種類あり、根本から生じる幹のように直立するものと、横方向に成長して固着の葉を持つものがある。側枝先端には、長さ約10cmの円柱形の雄花または円錐形の雌花が付くことが多く、球果が成熟すると枯れ、新しい枝が幹の休眠芽から生じる。花の付かない枝は数年で成長を停止し、二次的な分枝はしない。球果(雌花)は緑色で、長さ6-12cm、径5-10cmで、風媒受粉後約18-20ヶ月で成熟する。種子が成熟時すると崩壊し、小さい茶色で薄く純白の種子を放出し、風により拡散する。雄花は細長い円柱状、長さ5-11cm、幅1-2cm、赤褐色で、雌花より下方の枝に付く。
花期は、春。

※ 実生では成長が遅く、成熟した木は非常に長命(現存木で500-1000年と推定)。挿し木での増殖が可能。 


主写真撮影日:2019-03-02   撮影地:神奈川県小田原市 小田原フラワーガーデン (植栽)
撮影者:MOMO