ノリミアナタケモドキ

学名:Wrightoporia avellanea  

ノリミアナタケモドキ(のりみ孔茸擬) ノリミアナタケ科ノリミアナタケ属

マツなどの枯木・倒木・落枝などに膜状に発生する背着生の不定形な白色腐朽菌。

子実体は1年生。平たく広がり、軟質で厚さは約0.4mm。表面(子実層面)の色は、湿った材木色で、多孔状、罅割れは起こさない。周縁部は明瞭で、淡色の糸状。管孔は不規則な形状で、2-3個/mm、深さは1.5mmまで。肉は黄色味のある白または白色で、質感は硬く、厚さ2-3mm。2菌糸型。生殖菌糸は径1.8-2.8μm、透明で薄壁。骨格菌糸は径2-4μm、黄色味掛かるか淡褐色で、明瞭な内腔があり、僅かに偽アミロイド(メルツァー試薬で赤変)。子実層托を構成する組織(torama)はかなり緩い質感。子実下層は厚くならない。グロエオシスチジア(粘性の内容物を含み、メチルブルーで青く染まる粘嚢体)は、管状で屈曲し、幾つかの括れがあり、無色、径4-10μmで長さは300μm、薄壁。担子器は瓶形で長さ22-28μm、幅4-5μm、4胞子型。胞子は、長さ3.8-5μm、幅2.8-3.6μmの広楕円形で、無色で薄壁、微細な突起があり、アミロイド。

※ 写真左下コマが自己撮影のものだが、顕微鏡的な分析は行っていないため、他種の可能性もある。よく似たノリミアナタケなども、図鑑資料は入手できていない。漢字表記についても資料が得られなく不明。


主写真撮影日:2019-01-03   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO