シハイタケ

学名:Trichaptum abietinum  

シハイタケ(紫背茸) タマチョレイタケ科シハイタケ属

針葉樹(特にマツ属、トウヒ属)、まれに広葉樹(サクラ)の枯木に半背着生して群生する白色腐朽菌。

子実体は半背着生で無柄。傘は幅1-6cm、長さ1-2cm、厚さ2-3mmの半円形~扇形、棚状に付き、柔らかい革質で薄く、乾くと内巻きに湾曲する。背面は白色~灰白色、綿毛が密生し、ときに粗毛状で、不規則な環紋がある。腹面(管孔面)は管孔状~薄歯状、初期に淡紫色を帯び、やがて退色して肉色~暗肉色になる。管孔は浅く、長さ1-1.5mm。孔口は2-4個/mm、円形、口壁が裂けて歯牙状になる。歯牙の度合いは変化が多く、ときに薄歯状になる。胞子は長さ5-7µm、幅2-3µmの紡錘形、非アミロイド。シスチジアは長さ15-30µm、幅5-7.5µmの紡錘形(細棒状)、頂部に結晶を付ける。2菌糸型。原菌糸にはクランプがある。骨格菌糸は幅約5µm。


主写真撮影日:2018-12-24   撮影地:神奈川県横浜市緑区 三保市民の森
撮影者:MOMO