カシサルノコシカケ

学名:Phellinus robustus  

カシサルノコシカケ(樫猿腰掛)[別名:コブサルノコシカケ] タバコウロコタケ科キコブタケ属

各種の広葉樹、針葉樹(特に広葉樹のコナラ類)の枯木上に発生する多年生の腐朽菌。

子実体は無柄で基部で広く着生、ときに背着生する。傘は凸面形~密着して反曲~馬蹄形、しばしば不整形になる。奥行1-16cm、幅3-25cm、厚さ2-15cmで木質、表面は初め黄褐色の綿毛状、すぐに、無毛、灰褐色~黒色、普通、あまり深くない環溝があり、溝の幅は広く、全体に疣状に凸凹になり、細かい亀裂が入るが、目立つ殻皮には発達しない。傘の縁は初め同色又は黄褐色、後にかすかに綿毛状になり、普通厚く鈍形。肉は厚さ1-4cm、明るい黄褐色、KOHで黒くなり、 絹のような輪紋状、硬く木質。傘の下面の管孔面は黄褐色~灰褐色、孔口は規則正しく、類円形、4-8(または7-9)個/mm、径10-200µm、隔壁は厚さ35-80µm、縁は全縁。管孔は明瞭な層状、20層以下、各層は長さ4-7mm、肉より淡色、古い層は白く詰まる。胞子は長さ6-8µm、幅5-7µm、類球形~球形、無色で平滑な僅かに厚壁、屈折する油滴を含む。

※ 学名は大菌輪を参照したが、日本キノコ目録2016ではFomitiporia robustaとしている。


主写真撮影日:2019-01-20   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO