カワタケ

学名:Peniophora quercina  

カワタケ(革茸、皮茸) カワタケ科カワタケ属

広葉樹(特にナラ類)の枯木・倒木・落枝などに発生する背着生の不定形な白色腐朽菌。

基材が乾燥してしているか湿っているかで、異なる外観の子実体を作る。厚さ0.5mm以下で、ときに幅数cmの大きさの不規則な形状で散在し、やがて成長が進むと融合する。新鮮時の表面はゼリーまたはワックス状で、滑らかか疣状になり、鈍い青色から薄紫色に変化する。成長時は木材にしっかり付着しているが、乾燥するにつれ、縁がめくれて焦茶色~黒色の裏面が現れる。乾いた標本は、皮状で僅かに亀裂の入った表面を持ち、色は薄紫掛かった桃色~灰色になる。ゼラチン状の比較的厚い層を持ち、木材に近い茶色の層を除き肉は透明。結晶を帯びた厚壁のシスチジアを持つ。胞子は、長さ8-12μm、幅3-4μmの、円筒形で、淡い赤色・桃色・白など色を持つとされる。菌糸はクランプ接合を持ち、幅3-4μm、茶色。


主写真撮影日:2019-01-03   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO