シダレヤスデゴケ

学名:Frullania tamarisci ssp. obscura  

シダレヤスデゴケ(枝垂馬陸苔) ヤスデゴケ科ヤスデゴケ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄・小笠原の、低地~高山の崖や岩上・樹幹に着生する苔類。

灰緑色~赤褐色で金属光沢がある。茎は長さ3-7cm。背片は卵形で長さ0.5-1.3mm、全縁、背縁基部は耳状、先は鋭尖で内曲し、基部より先に向かって赤色の眼点細胞が1-2列に10-20個並ぶ。腹片は茎と反対側にやや傾き、細長い円筒状で、長さは幅の2倍。腹葉は茎径の2-4倍幅、縦横同長、基部は耳状、1/6-1/4まで2裂し、鋭尖、縁はやや内曲する。雌雄異株。花被は3稜。雌包葉の裂片に弱歯がある。

※ 触れると皮膚が被れることもあるので注意。
 写真下段の3枚は、樹皮上に着生したものだがキノコの胞子を浴びて樹皮表面が変色、またコケ自体は乾燥した状態で本来の色艶ではない。
 樹幹や岩上から長く垂れ下がるか、または密着して生育する。比較的乾燥しやすいところにも現れる。


主写真撮影日:2016-11-25   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO