スエヒロタケ

学名:Schizophyllum commune  

スエヒロタケ(末広茸) スエヒロタケ科スエヒロタケ属

子実体は側着生し無柄。傘は革質で、幅0.5-5cmの扇形~貝殻形~棚形、縁は内巻きし、切れ込みがある。背面は白色~灰白色、粗い短毛を密生し、わずかに環紋があることもある。傘が湿った状態では扇形に開く。腹面は白色~灰白色~帯紫色、子実層托は襞状。襞は縁で2枚に裂ける。肉は革質で強く、青白っぽい。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ4-7µm、幅1.5-2.5µmの円柱形、平滑、非アミロイド。シスチジアは無い。菌糸は1菌糸型、クランプがある。

※ スエヒロタケの培地からシゾフィラン(制がん剤)が開発されているが、一方ごく稀に抵抗力が落ちたヒトやイヌの肺に寄生してアレルギー性気管支肺アスペルギルス症同様にスエヒロタケ感染症を引き起こすこともある。


主写真撮影日:2018-12-07   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO