タマキクラゲ

学名:Exidia uvapassa  

タマキクラゲ(玉毛木耳) キクラゲ科ヒメキクラゲ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、広葉樹(特にブナ科)の枯枝上に発生するキノコ。

子実体は膠質菌で、群生し、隣接する個体と接しても融合せずに成長する。径1-2cmの類球形~卵形が多いが、形は変化に富み長さ6cmの平板状になることもあり、色も黄褐色~赤褐色~灰褐色など変化がある。上面は皺があり、脳状~波状となり、しばしば疣状突起を持ち、下面は褐色鱗片状。全体が柔らかい半透明のゼラチン質で乾燥すると縮み、黒褐色の膜状になるが、水に浸せば元に戻る。子実層は子実体の中層にある。胞子は無色、長さ7.5-22.5µm、幅3-7µmの腎臓形~ソーセージ形。坦子器はヒメキクラゲⅠ型(下位担子器が縦方向に放射状に4裂し、それぞれに長い上位坦子器が付き、上位坦子器の間隔が離れている)。下位担子器は長さ10-28.5µm、幅5.5-14.5µmの類球形~棍棒形で長柄がある。上位坦子器は長さ55µm以上、幅1-4.5µmと細長い。
発生時期は早春から晩秋。

※ 子実体は無味無臭で、茹でて食用にできる。


主写真撮影日:2018-11-21   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO