セスジモジゴケ

学名:Graphis proserpens  

セスジモジゴケ(背筋文字木毛) モジゴケ科モジゴケ属

日本全土の樹木の、樹皮上に生育する地衣類。

痂状(かじょう)の固着地衣。色は白色~黄褐色。大きさは3cm以上になる。子器は地衣体にほぼ埋没し、縁部のみが現れる。子器は黒色で紐状、果殻上部の両唇が長軸に沿って溝を持つ。子器断面は上部のみ炭化暗色で下部まで至らない。

※ 名は、黒い線状の子器に、筋が入ることから。
 モジゴケ属は日本では約20種が知られ、樹皮上に着生するのが普通で、一部カバイロイワモジゴケなどが岩上に着生する。
 モジゴケ属の種の正確な同定には、子器断面の形態や胞子に基づくため、顕微鏡による専門的な形態観察が必要。


主写真撮影日:2018-11-21   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO