ウチワタケ

学名:Microporus affinis  

ウチワタケ(団扇茸) タマチョレイタケ科ツヤウチワタケ属

広葉樹(特にシイ、カシ類)の枯木に発生する白色腐朽菌。

子実体は夏から秋に発生する。子実体は側着生で有柄。傘は幅2-5cm、厚さ1-3mmの扇形~半円形で時に円形になる。縁は薄い。背面は変化が多く、黄褐色~暗褐色などの明瞭な環紋がある。全体に微毛があり、環紋の帯灰色の毛が目立つ。柄は茶褐色~褐色で長さ0.5-3cm、幅0.2-0.5cmの円柱形で、基部は円形の吸盤状になる。柄の質は硬い。腹面は類白色、孔口は微細で7-8個/mm。管孔の長さは約1mm。肉は白色、薄く強靭で硬い革質。胞子は長さ3-4μm。幅1.5-2μmのソーセージ形~円柱形。非アミロイド。菌糸は、原菌糸・骨格菌糸・結合菌糸の3菌糸形。

※ 名は、うちわ(団扇)に似た姿のキノコの意。
 老菌では微毛に藻類が付いて緑色になることがある。
 [近縁種]
  ツヤウチワタケ   :Microporus vernicipes
             背面は無毛で光沢がある。管孔は8-9個/mm。
  ツヤウチワタケモドキ:Microporus longisporus
             傘が厚く、背面が灰褐色で無毛。光沢が鈍く環紋は不明瞭。管孔は4-5個/mm。


主写真撮影日:2018-11-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO