オオツメクサ

学名:Spergula arvensis  

オオツメクサ(大爪草)[別名:ノハラツメクサ] ナデシコ科オオツメクサ属

ヨーロッパ原産で、北海道・本州・四国・九州の畑や道端に生育する1年草。

丈は10-50cm。全体に腺毛があり、やや粘る。茎は基部で枝分れした後、立ち上がって株立ちになる。葉は長さ1-5cm、幅1mmの多肉質の線形。基部に白色膜状でへりに細かい歯がある托葉を付ける。各節に10-20個の葉が偽輪生する。花序は茎の先端か枝の先端に付き、疎らに小さな白い花を付ける。花は、径5mmほどで、5枚の白色の花弁を持ち、雄蕊は10個で、柱頭は5裂する。萼片は5個の鈍頭の卵形で長さ3-4mm。
花期は6-11月。
果実は蒴果で楕円形、萼よりやや長い。種子は黒色、径約1mm、凸レンズ状に膨らみ、まわりにコルク質の狭いひれがある。

※ 名は、在来種のツメクサに似ていて大形であることから。
 種子の大きさや毛の有無で3変種に分けることもある。
   オオツメクサ   :Spergula arvensis ver. sativa
             種子は無毛。
   ノハラツメクサ  :Spergula arvensis ver. arvensis
             種子に白色の棒状突起がある。
   オオツメクサモドキ:Spergula arvensis ver. maxima
             種子が大きい。
  The Plant Listでは、上記の3変種は、Spergula arvensisのシノニムとしている。


主写真撮影日:2018-11-08   撮影地:神奈川県横須賀市 観音崎公園
撮影者:MOMO