ヒイラギ

学名:Osmanthus heterophyllus  

ヒイラギ(柊・疼木・柊木) モクセイ科モクセイ属

関東地方以西の本州・四国・九州・沖縄の山地に生育する常緑小高木。

樹高は4-8m。樹皮は灰白色。若い枝には微細な突起毛がある。葉は対生。葉身は長さ3-7cm、幅2-4cmの楕円形。厚い革質で硬く、表面は光沢がある。裏面は淡緑色で緑色の細点がある。若木の葉は先端が棘状になった大形の歯牙が2-5対あるが、老木の葉は全縁。葉柄は長さ7-12mm、微細な突起毛がある。雌雄別株。初冬、葉腋に香りの良い白い花が束生する。花冠は径約5mmで、4裂し、裂片は反り返る。雄蕊は2個。雄花では雌蕊は小さく結実しない。両性花では雌蕊も長く突き出る。
花期は11-12月。
果実は核果。長さ1.2-1.5cmの楕円形で、翌年の6-7月に紫黒色に熟す。枝には網状の突起がある。

※ 名は、葉の縁の刺に触るとヒリヒリと痛むことから、「ヒリヒリと痛む」ことを表す日本語の古語動詞の「疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ」の連用形に当たる「疼(ひひら)き・疼(ひいら)ぎ」から。
 庭木としても植栽される。
 材は緻密で、道具の柄などに使用される。


主写真撮影日:2018-10-28   撮影地:神奈川県相模原市緑区 (植栽)
撮影者:MOMO