ヒメシロアミタケ

学名:Antrodia albida  

ヒメシロアミタケ(姫白網茸) ツガサルノコシカケ科ヒメシロアミタケ属

夏~秋に枯れ木(広葉樹、針葉樹を問わない)上に発生する一年生の褐色腐朽菌。

子実体は1年生、有傘~背着生、しばしば半背着生又は多数の狭い傘を覆瓦状に付け、管孔面を沿下する。個々の傘は半円形の場合は幅0.7-5cm、奥行0.4-2cmの半円形~棚状、棚状の場合は連なり幅12cmにも及ぶこともある。厚さは5mm以下。表面は初め白色~クリーム色、古くなると褐色を帯び、ほぼ平滑、僅かに放射状の皺や不明瞭な環紋がある。傘の縁は鋭端~鈍端。肉は白色~類白色、厚さ0.5-2.5mm。傘の下面などの子実層托面は白色~淡黄色、古くなると黄色~褐色を帯びる。子実層托は管孔状・迷路状・襞状・薄歯状など不規則で変化が多い。孔口も変化し、背着生の場合は殆ど 2-4個/mm、傘状の場合は1-3個/mm、覆瓦状の場合は管孔の深さが15mm以下になるなど一定しない。 胞子は無色で長さ 8-14µm、幅3.5-6µm、円柱形~長楕円形で平滑、非アミロイド。

※ 着生の仕方や子実層托の形状で同一種と判断し難いほど変化に富む。


主写真撮影日:2018-10-28   撮影地:神奈川県相模原市緑区
撮影者:MOMO