クサウラベニタケ

学名:Entoloma rhodopolium  

クサウラベニタケ(臭裏紅茸) イッポンシメジ科イッポンシメジ属

夏から秋にかけて広葉樹(ブナ属・コナラ属・カンバ属・シデ属、あるいはクリ・マテバシイなど)や、広葉樹と針葉樹(マツ属・モミ属・トウヒ属など)との混淆林内の地上に孤生~群生する。

傘は径3-12cm、やや鐘形から中高の平らに開き、表面は平滑で粘性はなく褐灰色~灰白色、湿ると縁に条線が出る。乾くと絹状の光沢を示す。襞は始め白色のち肉色になり、やや密。柄は長さ5-10cm、太さ5-15mm、上下同幅または下方がやや太まり、ほぼ白色で中空。肉は薄くて脆く、表皮直下は暗色、ほかの部分は白色で粉臭がある。胞子は8-10.5✕7-8μmの5-6角形。シスチジアは無い。菌糸はクランプがある。

※ 名の「クサ」は不快臭から、「ウラベニ」はヒダが紅色を帯びる事から。
 毒キノコでカキシメジやツキヨタケと並び最も中毒例が多いものの一つ。食用種のウラベニホテイシメジやカクミノシメジ、シメジモドキ(ハルシメジ)、ホンシメジなどとよく似ているため、中毒例が多い。毒成分は、溶血性蛋白・コリン・ムスカリン・ムスカリジン(Muscaridine)など。


主写真撮影日:2018-10-14   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO