学名：Pyrrhoderma scaurum
サジタケ(匙茸) タバコウロコタケ科ツヤナシマンネンタケ属北海道・本州・四国・九州・沖縄に発生する、広葉樹(ナラ類)の白色腐朽菌で1年～越年生。
子実体は、有柄(側生)あるいはほとんど無柄。かさは扇形～腎臓形、幅12cm余に達し、厚さは基部で1cmほど。傘表面は鮮黄色の周辺部を除き、黄褐色～暗褐色、微細な密毛層で覆われる、放射状のしわと不鮮明な環紋と環溝をもち粗面。肉は黄褐色で木質で硬いが折れやすい。子実層托は管孔状で長さ2-3mm、初め鮮黄色のち灰褐色～暗褐色、孔口は微細で6-7個/mm。胞子は無色。球形で径5-6μm。
※ 学名は、日本産きのこ目録2016に因った。過去、Onnia scaura(Onniaの和名はニセカイメンタケ属)、Inonotus scaurus(Inonotusの和名はカワウソタケ属)とされたこともある。
主写真撮影日：2018-10-17 撮影地：神奈川県相模原市南区
撮影者：MOMO