ローズマリー

学名:Rosmarinus officinalis  

ローズマリー(Rosemary)[別名:マンネンロウ] シソ科マンネンロウ属

ヨーロッパ(地中海沿岸)原産の園芸植物で、ハーブとして植栽される匍匐性常緑低木。

樹高は60-180cm。年数が経つと枝は木質化する。葉は対生して長さ2-3cmの線形で表面に艶があり、裏面は綿毛を密生し灰白色。葉縁は内側に巻く。葉腋に短い総状花序を出し径1㎝程度の唇形花を付ける。上唇が2裂、下唇が3裂し、上唇の基部からは2本の雄蕊と1本の雌蕊が、長く湾曲して突出する。花色は薄紫・紫・青・桃・白。
花期は11-5月。
果実は4分果。

※ ローズマリーには、立性、匍匐性、半匍匐性の品種があり、立性の品種は一般に1m以上で茎が真っ直ぐ伸び、左右にはあまり広がらない。匍匐性(ローズマリープロスターラスと呼ばれる)の品種は、樹高20~40㎝、地面を這うように横に広がる。半木立性の品種は樹高30-60㎝、立性と匍匐性の品種の中間型。
 全体に芳香があって香料・薬用とし、花は蜜源となる。葉には甘い香りがあり、迷迭香(めいてつこう)とよばれる香油をとり、石鹸や香水をつくる。香りの成分はピネン・シネオール・竜脳・樟脳(しょうのう)など。
 直射日光を避けて風乾された葉は細く反り返った松葉状で、新鮮な甘い芳香と刺激的なほろ苦さをもち、匂い立ちがよく、長続きする特徴があり、肉の臭み消しになるため、肉料理にはよく用いられる。各種スープ・シチューや、バーベキューソースなどのつけ焼きのたれにもよく、ポテト・カリフラワーなどの茹で野菜に振り掛けて食べたりする。口臭除去の効果もある。
 やや過湿に弱いため、梅雨前に込み入った枝を剪定して、風通しを良くする。耐寒性はある程度あり、0℃位の気温なら問題なく育つ。温暖地の場合は、対策無しでそのまま戸外で冬越し可能。寒地では、株元を敷き藁や腐葉土で厚めに覆って、地面の凍結を防ぐ。


主写真撮影日:2018-10-14   撮影地:神奈川相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO