アエオニウム・アルボレウム (2園芸品種)

学名:Aeonium arboreum (2cultivars)  

アエオニウム・アルボレウム (2園芸品種) ベンケイソウ科アエオニウム属

カナリア諸島の丘陵地帯原産の原種から作出された園芸品種、ツワルトコップ('Zwartkop')とベロア('Velour')、常緑多年草。

丈は50-100cm。ツワルトコップの葉は箆形で、茎先にロゼット状に付き、強い日差しのもとに置くと夏に葉の色が黒紫色になる。ベロアの葉は、ツワルトコップよりは短めで、同様に茎先にロゼット状に付くが、紫色(チョコレート色)で中心部は緑色になる。大きく育つと、冬の終わりから初夏、葉の脇から花茎を伸ばし、円錐花序に黄色の花を密に多数付ける。
花期は2-6月。
果実は袋果。

※ 花は美しいが、株はその後枯れるため、2-3年ごとに挿し木で増やし多肉観葉植物として鑑賞することが一般的。
 成長期は秋から春で、夏は休眠期に当たる。
 夏場の高温多湿な環境に弱いので、雨が避けられ、出来るだけ涼しく、風通しの良い、半日蔭から明るい日陰の場所で育てる。
 冬から春にかけては、よく陽の当たる場所で管理。雪や霜の心配が無く、0℃以上の気温が保てる場所であれば、戸外でも冬越し可能だが、心配な場合は室内に取り込む。ただし一日中暖房が効いているような部屋は適さない。

 [品種別名] 
 'ツワルトコップ':'Zwartkop'
          流通名は「黒法師」または「サンシモン」
 'ベロア'    :'Velour'
          流通名では「カシミアバイオレット」も使われている。
          'Zwartkop'とAeonium canariense(流通名:香炉盤)の交配種と推定されている。


主写真撮影日:2018-10-16   撮影地:東京都世田谷区 (植栽)
撮影者:MOMO