ニワナナカマド

学名:Sorbaria kirilowii  

ニワナナカマド(庭七竈)[別名:チンシバイ] バラ科ホザキナナカマド属

中国河北地方原産で、庭木などとして植栽される落葉低木。

樹高は3-4m。株立ちになる。葉は互生。長さ13-20cmの奇数羽状複葉。小葉は7-11対、長さ4-7cmの披針形で、先端は尾状に尖る。縁には内側に曲がった鋸歯がある。表面は無毛、裏面は主脈の基部に毛がある他は無毛。夏、枝先に円錐花序を出し、径5-6mmの白い花を多数付ける。雄蕊は約20個、花弁と同長またはやや短い。花序は無毛。
花期は6-8月。
果実は袋果。円柱状で5個が接着する。10-11月に熟す。

※ 名は庭に植えられ、葉姿がナナカマドに似ていることから。別名のチンシバイ(珍珠梅)は中国名。
 新緑や紅葉も観賞価値がある。
 ナナカマドと比し小形で、果実はナナカマドがナシ状果で赤熟するのと大きく異なる。
 写真の下中央の花は、10月の撮影だが返り咲きか?

 [近縁種]
  ホザキナカマド:Sorbaria sorbifolia
          チンシバイより花や葉が大きい。
          花序と花柄に毛があり、雄蕊が非常に長く花弁の倍以上になる。


主写真撮影日:2018-10-14   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO