ベニバナサルビア

学名:Salvia coccinea  

ベニバナサルビア(紅花サルビア)[別名:サルビア・コッキネア、テキサスセージ] シソ科アキギリ属

アメリカ合衆国南部・メキシコ・西インド諸島原産で、観賞用に植栽される宿根多年生植物。原産地では常緑亜低木。

丈は30-100cm。
株元からよく分枝し、直立する。下向きの灰色の長軟毛が多い。葉は対生する。葉柄は長さ0.5-2cm。葉身は卵形~三角状卵形、長さ2-5cm、幅1.5-4cm。葉裏は灰色の短い綿毛があり、基部は心形~類切形、縁は鋸歯縁~鈍鋸歯縁、先端は鋭く尖る。茎頂の隙間の広い総状花序に4-多数の花が輪生する。苞は卵形、花柄より長く、縁毛がある。花柄は長さ2-3mm。萼は筒状鐘形、長さ7-9mm、微軟毛があり、黄色の腺毛が混じる。上唇は長さ約2.5mm、幅約3mm、縁毛があり、先は微突形。下唇は上唇と長さが近く、深い2歯がある。花冠は筒状で赤色、長さ2-2.3cm、軟毛がある。筒部は長さ約1.6cm。下唇は長さ約7mm、幅約8.5mm。雄蕊は長く突き出る。花糸は長さ約4mmで細い。園芸種には花色が桃色・白色などもある。
花期は7-10月。
小堅果は黄褐色、黒色の斑点があり、倒卵形、長さ1.5-2.5mm。

※ 名は、赤い色のサルビアであることから。スカーレットセージ(Scarlet sage)とも呼ばれるが、ヒゴロモソウ(緋衣草、サルビア・スプレンデンス)も同名で呼ばれることがある。
 [代表的園芸種]
  'レディインレッド(Lady in Red)':赤色
  'コーラルニンフ(Coral Nymph)' :桃色と白色
  'スノーニンフ(Sノw Nymph)'   :純白


主写真撮影日:2018-09-18   撮影地:東京都世田谷区 フラワーランド (植栽)
撮影者:MOMO