イランイランノキ

学名:Cananga odorata  

イランイランノキ(いらんいらんの木)[別名:イランイラン] バンレイシ科イランイランノキ属

インド・東南アジア諸国・オーストラリア北東部の熱帯低地に分布する常緑高木。

樹高は普通10-20m、ときに40mに達する。葉は互生し、長楕円形で長さ10-20cm。滑らかで光沢がある。花は葉腋から束生し、最初、白かったものが緑色となり、時間とともに黄色くなり最後は薄橙色に変化する。花弁は開花時に1cm程だが、最後は7-9cmにまで伸び、カールすることが多い。萼・花弁は3数性9枚。雄蕊と雌蕊は共に多数。花弁が黄色くなってきた頃から、強い香りを放つ。
花期は5-10月。原産地では周年。
果実は分果で液質、熟すと黒くなる。

※ 名の、イランイラン(ilang-ilang)はタガログ語で、「花の中の花」の意味を持つ。
 花から採られた精油は「イランイラン油」と呼ばれ、主成分リナロールを含み、香水の原料の他、ストレスを軽減させ、イライラを沈める作用があることからアロマにもよく使われる。香油をとるため,アジアの熱帯で広く栽培される。
 原産地では、鑑賞樹・公園樹・街路樹としても利用される。
 耐寒性がないので、冬期は8-10℃の環境が必要。


主写真撮影日:2018-07-16   撮影地:神奈川県鎌倉市 大船フラワーセンター (鉢植え)
撮影者:MOMO