マンシュウボダイジュ

学名:Tilia mandshurica  

マンシュウボダイジュ(満州菩提樹) アオイ科シナノキ属

本州の岡山県・広島県・山口県と九州の大分県の高地の谷間などの冷涼地に生育する落葉高木。

樹高は20mほどになる。樹皮は濃灰色で、縦に裂け目ができる。葉は互生し、斜卵形で長さ10-18cm、幅9-15cm、先端は尾状に尖り、基部は基部は湾入し、しばしば左右不同。縁には鋸歯がある。葉の裏面全体に灰白色星状毛が生え、白っぽくなる。葉柄は4-7cm。初夏、枝先の葉腋から集散花序を下垂し、淡黄色で5弁の小花を多数付ける。花序には緑色の苞葉が付き、開花時には芳香がある。
花期は6-7月。
果実は堅果。長さ7-9mmの扁球~球形。長い毛が多い。

※ 名は、中国東北部(満州)に自生するボダイジュの意。
 主要な生育地は朝鮮半島・中国の東北部・ロシアのウスリー島。
 [近縁種]
  オオバボダイジュ:Tilia maximowicziana
           マンシュウボダイジュと良く似るが、葉の全体の形は心円形で、裏面は堪能色星状毛が密生し、側脈の
           付け根付近にマンシュウボダイジュには無い群生毛がある。果実はほぼ球形。


主写真撮影日:2018-08-15   撮影地:東京都調布市 神代植物公園
撮影者:MOMO