ハナウコン

学名:Curcuma petiolata  

ハナウコン(花鬱金)[別名:クイーンリリー、クルクマ・ペティオラータ] ショウガ科ウコン属

タイ・マレーシアの原産で、観賞用に栽培される多年草。(寒さに弱いため、日本では一般に春植え球根として扱われる。)

丈は、60-90cm。地下に根茎を持つ。葉柄は長さ10-15cm。葉は長さ15-60cm、幅6-30cm、光沢があり、脈が盛り上がる。葉の基部は葉鞘になり、偽茎を形成する。葉の間から花茎を立てる。穂状花序は花茎の先に頂生し、円柱形、長さ約7.5cm。花序は密錐花序(thyrse)と呼ばれる複合花序。花を抱く苞が下部につき、最上部に苞が飾りのように付く。苞の色は桃色または白色で、花の付く苞は緑色を帯びる。萼は筒形。花は白黄色、花弁は3個、唇弁(2個の仮雄蕊が癒合したもの)、花弁状の仮雄蕊2個、雌蕊1個がある。胚珠は特異な形態の付属体があり、成熟すると種子の仮種皮になる。
花期は、6-9月。
果実は蒴果。

※ 名は、花が美しいウコンの仲間であることから。
 ウコン属は、熱帯アジア・アフリカ・オースラリアなどに分布し、40-50種がある。
 その中のウコン(Curcuma longa)などは、根茎や塊根が香辛料・健康食品・生薬・食品着色料・染料にとして多く利用される。  


主写真撮影日:2018-08-15   撮影地:東京都調布市 神代植物公園 花屋
撮影者:MOMO