ミヤマウズラ

学名:Goodyera schlechtendaliana  

ミヤマウズラ(深山鶉) ラン科シュスラン属

北海道・本州・四国・九州の、冷温帯から亜熱帯の林下に生育する多年草。

丈は12-25cm。茎は地を這い、節ごとに根を張る。葉は、長さ2-4cm、幅1-2.5cmの先の尖った卵形で、地面近くに互生する。濃緑色の地に白い網目状の斑が入る。夏~初秋、直立した花序に7-12個の、鳥が翼を広げたような形をした薄い桃色の小花が、一方向に偏って咲く。花柄や花には細かい毛が密生する。
花期は8-9月。
果実は蒴果。

※ 名は、葉に入る模様が、ウズラの羽の模様に似ていることから。
 葉の模様には個体差があり、美しいものは「錦蘭」と呼ばれ珍重される。
 名に「深山」と付くが、人里近い山林でも見られる。
 [近縁種]
  ヒメミヤマウズラ:Goodyera repens
           北海道など亜寒帯の針葉樹林に生育する。花は小型で、唇弁の内側に毛は無い。


主写真撮影日:2018-08-22   撮影地:長野県立科町 標高1100m付近
撮影者:ミレーママさん