ゴキヅル

学名:Actinostemma lobatum  

ゴキヅル(合器蔓) ウリ科ゴキヅル属

北海道・本州・四国・九州の、日照の良い水辺・河畔・溜池畔などに生育する蔓性の1年草。

茎は細く5稜あり、横に這い、あるいは巻きひげを巻きつかせて他の植物やフェンスなどに這い上がる。茎の稜上には上向きの伏せ毛が密生する。葉は互生し、葉腋から巻きひげを伸ばす。巻きひげは2又することが多い。葉は長さ5-10cm、幅3.5-7cm。三角状披針形または広心形~狭長心形。晩夏、葉腋から花序を出し、小さな黄緑~緑白色の花を次々に付ける。
1つの花序には上部に多数の雄花と、基部に1個の雌花が付き雌雄異花。花は5全裂し、裂片は細長い。萼も同じ形のため、花弁が10個あるように見える。雄花の中心部には5個の雄蕊がある。雌花は雌蕊の周囲には退化した雄蕊がある。
花期は8-11月。
果実は長さ1-2cmの卵形の蓋果で、熟すと横に割れて、中の種子がこぼれ落ちる。蓋果の茎側半分には突起があり、先端側半分には無い。種子は8mmほどの円盤状でざらつき、蓋果の中に2個ある。

※ 名は、果実の様子が蓋付きの椀(合器)に似ていることによる。


主写真撮影日:2018-08-15   撮影地:東京都調布市 神代植物公園植物多様性センター (植栽)
撮影者:MOMO