カワラサイコ

学名:Potentilla chinensis  

カワラサイコ(河原柴胡、川原柴胡) バラ科キジムシロ属

本州・四国・九州の、河原の砂地に生育する多年草。

丈は30-70cm。根茎は太い。茎は根本から枝分かれして四方に広がり、長さ30-70cmになり、長毛が生える。葉は15-29個の小葉からなる羽状複葉で、裏面に白い綿毛が密生する。花は茎の上部に多数付き、径1-1.5cmで花床に毛がある。長い花柄を持つ。萼片には短毛が生え、緑色。副萼片は小さく細い。
花期は6-8月。
果実は痩果で卵形、背面は稜をなし、側面には隆起する細かい皺がある。

※ 名は、河原に生え、根が薬用にするミシマサイコ(生薬名:柴胡)に似ていることから。
 [近縁種]
  ヒロハノカワラサイコ:Potentilla nipponica
             小葉は羽状複葉だが、深裂はせず、中裂し5-13個。分布は北海道と本州の中部地方以北。


主写真撮影日:2018-08-15   撮影地:東京都調布市 神代植物公園植物多様性センター
撮影者:MOMO