オオヘビイチゴ

学名:Potentilla recta  

オオヘビイチゴ(大蛇苺)[別名:タチロウゲ、ポテンティラ・レクタ] バラ科キジムシロ属

中央と南ヨーロッパ、北アフリカおよび西部の山岳地帯と中央アジアの広範な地域に生育し、北アメリカや日本にも帰化している多年草。

丈は30-120cm。ロゼット葉が先に成長するが、開花前に枯れる。茎は長く、短い開出毛で覆われ、上部で分枝する。下部の葉は長い葉柄があり、茎葉は互生し、短い葉柄になる。全体的な葉は、長さ3-14cmで、通常6-7個(ときに9個)の掌状羽状複葉、上部は3小葉となる。小葉は長さ2-4cm、線形で中裂状の鋸歯がある。春から夏にかけて、茎頂に短い花序を出し、径2cm程の淡黄色の5弁花を数個付ける。花弁は萼片とほぼ同長で頂部は凹む。
花期は、5-8月。
果実は、残存する萼片が長さ6-8.5mmのカップ状となり、中に多数の褐色の痩果を含む。

※ 葉はオヘビイチゴに似るが、オヘビイチゴは普通5小葉で、それぞれの小葉の幅も広い。
 明治中期に観賞用に導入されたものが、逸出して野草化した。


主写真撮影日:2018-07-16   撮影地:神奈川県鎌倉市 大船フラワーセンター (植栽)
撮影者:MOMO