ミューレンベルキア・コンプレクサ

学名:Muehlenbeckia complexa  

ミューレンベルキア・コンプレクサ(Muehlenbeckia complexa)[別名:ワイヤープランツ] タデ科カンキチク属

ニュージーランド原産で、観葉植物として植栽される蔓性常緑低木。

蔓の長さは5mに達する。小さく艶のある葉を付けた茎が多数分枝しながら横に這って長く伸び、旺盛に茂りマット状になる。主茎の径は5cm以下。枝は細く明るい赤褐色の樹皮を持つ。葉は互生し、長さ5-20mm、幅2-15mmの丸みのある心形や長方形、あるいはバイオリン形で、縁は全縁で葉柄がある。葉腋から花柄を出し、小形の総状花序を出す。雌雄異株。花径は2-3mmで5個の花被片がある。雄蕊は8個。
花期は8-9月。
果実は堅果。長さ2-2.5mm、幅1.5mmの鈍い黒色の皺のある3角形で、白い花被片に囲まれる。

※ ワイヤープランツは流通名で、細い茎が針金のようであることから。(同属の別種も含む。)
 コンテナやハンギングバスケットの寄せ植え、グラウンドカバーなどによく利用される。
 葉にピンクと白の斑が入るミューレンベッキア‘スポットライト’、葉の切れ込みが深く、スペード形のように見えるワイヤースペードなどの園芸種がある。
 強健で栽培容易。明るい日影を好み、室内での生育も可能。耐寒性は0℃ほどで、関東地方以西の霜の降りない地域なら戸外で越冬可能。
 やや乾燥には弱い。


主写真撮影日:2018-07-16   撮影地:神奈川県鎌倉市 大船フラワーセンター (植栽)
撮影者:MOMO