ペトレア・ボルビリス

学名:Petrea volubilis  

ペトレア・ボルビリス(Petrea volubilis)[別名:ムラサキツクバネカズラ、ヤモメカズラ] クマツヅラ科ヤモメカズラ属

キューバ・メキシコ北部~パナマの林地の原産で、観賞用に栽培される蔓性常緑低木。

大きいものでは蔓の長さは10mに達する。また巻き付く物がないときには丸い灌木状になり、樹高は普通1-6mになる。葉は対生し、楕円形、長さ3-20cm、幅1.5-11cm、先は鋭形~短尖鋭形、稀に鈍形または凹形、基部は鋭形~鈍く狭くなり、稀に円形または類心形、縁はふつう全縁稀に疎らな鋸歯がある。両面に密に細かいざらつきがある。葉腋や枝先に総状花序を多数付ける。花は総状花序に15-30個程度付き、青色又は淡紫色。萼片は花弁状で5個付き、花冠裂片より長く、開出し、淡青色、宿存性があって花後も残り、花が長く咲いているように見える。花冠は高杯形、花冠裂片は5個、前側の裂片が最も大きく、萼片の約1/3の長さで、萼片より濃色の青色~紫色。花は2-3日で萎むが、青色の萼片が長く残り、灰色に変わる。
花期は4-9月。
果実は核果、やや倒卵状長楕円形、硬い萼片に包まれる。

※ 和名のヤモメカズラは、花が散った後も萼片が花の様に残ることから。
 花色は主に紫色だが、白花の品種(Petrea volubilis ‘Albiflora’)もある。(写真左下2コマ)
 葉の表面がざらつくことから、サンドペーパーバイン(Sandpaper vine)の英名もある。
 霜に当てなければ戸外でも越冬可能だが、厳しい寒さに当たると落葉する。


主写真撮影日:2018-07-16   撮影地:神奈川県鎌倉市 大船フラワーセンター (温室)
撮影者:MOMO